「日常生活の中の音で疲れてしまう・・・」
「些細な音が気になって眠れない・・・」
「私だけ音に敏感でおかしいのかな・・・?」
HSPは音に敏感でストレスを感じやすいという特徴があります。
私もそうですが、いくつかの方法でだいぶ快適に過ごせるようになってきました。
今回は、HSPの苦手な音についてお話します。私が実際にやっている対処法もご紹介するのでぜひぜひ試してみてください!
苦手な音をちゃんと知って、その音に対しての対策をしていけば、今より楽になるはずです!
音のストレスは、なかなか理解してもらえませんが、本当にツラいんですよね。音に悩むあなたの助けや励ましになれたら幸いです。
HSPって何?どのくらいいるの?
HSP(エイチエスピー)とは、Highly-Sensitive-Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の頭文字を取った言葉で、「人一倍繊細な人」という意味です。
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士によって世の中に広まりました。日本では「繊細さん」と呼ばれることも。
HSPの割合は、全人口の15〜20%と言われています。
つまり、約5人に1人はHSPということなんですね!
HSPは病気なの?
HSPは「気質」であるため、病気ではありません。
ですが、繊細で敏感な気質は、職場や家庭、学校などの日常生活で疲れを感じやすく、生きづらいと感じる人が多いという特徴があります。
また、HSPは感受性が強いため、音や匂い、光などの刺激を受けやすく、それによって不安や恐怖を感じやすい傾向があります。
治療の必要はないけれど、HSPとの上手な付き合い方を見つける必要があると思っています。
では、HSPの苦手な音について解説していきますね!
HSPの苦手な音とは?
普通の人が気にならない音も、HSPの方にとってはストレスになる場合があります。
HSPが苦手とする音には色々な種類がありますが、代表的なものと私自身の体験をご紹介します。
- 金属と金属の触れ合う音
- 大きな音、いきなりの音
- 大きな声、甲高い声、犬の声
- テレビの音、就寝時の騒音
- アラーム音、着信音
- その他
金属と金属の触れ合う音
HSPの方は、食器同士が触れ合う音が苦手という方が多く、食器を洗う音が苦痛という声も多く聞きます。カチャカチャという音にイライラするようです。
また、金属と金属が触れ合う音が苦手な方も多く、私もその1人です。
金属同士の触れ合う音は、黒板を引っ掻いたときに感じる不快感に似ているような。体の中から嫌だ!と感じます。
私の場合は、ステンレスのスプーンやフォーク、フライパンやボウルなどの調理器具を使うことができません。
大きな音、いきなりの音
ドアを強く閉める音や雷、車のクラクションなど、大きな音は誰でもびっくりするものですが、HSPの場合は普通の人よりもひどく驚き強いストレスを感じてしまいます。
私は、コンサートやライブの座席の場所によっては、ベースやドラムの音がツラいことがあります…。
大きな声、甲高い声、犬の声
怒鳴り声、くしゃみ、子どもの叫び声や泣き声などの大きな声もHSPが苦手とする音です。
怒鳴り声が自分ではなく他人に向けられていても、怒られている人の気持ちを想像してまるで自分が怒鳴られているような感情になってしまいます。
そういえば昔、静かなバスの中で女性の継続的な笑い声がツラくてたまらなかった経験があります。
長距離バスなので逃げ場がありませんでした…。
テレビの音、寝る時の騒音
テレビの音が苦手というHSPの方もたくさんいます。
私は、就寝時のテレビの音は特にダメです。絶対に寝られません。
テレビだけでなく、隣の話し声や足音などの些細な生活音が気になるという方も多くいます。
ちなみに、私は普段テレビはあまりつけません。音がずっと流れていると疲れてしまうからです。
隣の部屋で過ごす家族には、テレビの音量を下げてもらったりイヤホンをつけてもらったり、協力してもらっています。
アラーム音、着信音
HSPの方は、目覚まし時計やアラーム音、電話の着信音などを苦痛に感じやすいようです。
私は、目覚ましのアラーム音が苦手なので最小の音量で設定していますが、すぐに飛び起きます。
その他
HSPの方が苦手と感じる音は他にもたくさんあります。
例えば、
- ドライヤー
- 家電の音
- 救急車や消防車のサイレン
など。小さくて些細な音から大きい音まで本当に様々です。
不快に感じる音には個人差があるようで、これらの音の場合、私はそこまで気になりません。
苦手な音への対処法をご紹介!
不快な音に対して実際に行動しやすい対処法をまとめました。
- 木製やプラスチックの食器やカトラリーに変える
- 耳栓、イヤホンをする
- 防音材やカーテンを使う
- 心地のいい音楽や音を聞く
- 混雑を避ける
- 正直に伝える、お願いする
私も実際に試して良かった方法なので、参考になったら幸いです!
木製やプラスチックの食器やカトラリーに変える
食器の音が苦手な方は、音を立てないように気をつけるのではなく、食器を変えてしまうのがおすすめ。
私もステンレスのスプーンから木製のスプーンに変えて、とても快適になりました。
プラスチックやシリコン素材など、音の立ちにくい食器を探してみてください!
耳栓、イヤホンをする
物理的に外部からの不快な音をシャットアウトする方法です。
騒音が気になる場所や寝る前など、その時に応じてイヤホンや耳栓を使用してみてください。
防音材やカーテンを使う
隣や上の生活音や同居家族の生活時間帯が違うなどの場合、防音材を使うのもおすすめです。
音を抑えてもらうのも限界がありますし、相手のストレスになるのも嫌ですよね。他人ならなおさら言いにくいし…。
私は外の音だけでなく光も苦手なので、使っているカーテンに分厚い裏地を取り付けて音と光を遮断しています。
便利なグッズはどんどん使っちゃいましょう!
心地のいい音楽や音を聞く
リラックスできる歌や音楽、ラジオなど自分の好みの音を聞くのも気分転換になります。特にない方は、ヒーリングミュージックを検索して自分好みの音を探してみるといいかもしれません。
私は食べる音のASMRが好きで、揚げ物のサクサク音やお菓子のカリカリとした音などをYouTubeで探して聞きます。
あと、昔やっていた「やっぱり猫が好き」というドラマの恩田三姉妹の喋り声が心地良くて大好きです。
混雑を避ける
外出時の人混みには、色んな音が集まっています。音に敏感なHSPにとってはツラいことが多いかもしれません。
そんな時は、わざと時間や曜日をずらして外出するのがおすすめ。混雑を避けることで、不快な音を減らすことができます。
正直に伝える、お願いする
これは少し勇気がいる方法です。苦手な方も多いかもしれません。
でも、正直に伝えることはとても大事だと思っています。
相手に自分のことを知ってもらい協力してもらうことで、生活がぐんと快適になったり気持ちが楽になったりするからです。
でもこれはできる時だけでいいと思っています。無理は禁物です。言えなくても大丈夫。
ストレスを感じた後はリラックスする時間を持つ
生きてる以上、どうしてもストレスは避けきれません。その場合はストレスを感じた後の行動が重要です。
HSPの方は、自分がホッとリラックスできることを見つけておくといいと思います。
私のおすすめのリラックス法をご紹介しますので、お役に立てたら幸いです。
- ひとりで何かに没頭する
- 体を温める
- 寝る、脳を休める
- 気持ちを紙に書いて吐き出す
ひとりで何かに没頭する
趣味に没頭したり本や映画に集中したり、何かに夢中になる時間はリラックスにとても効果的です。
HSPにとってひとりの時間はとても大切なので、人に気を遣わずひとりでできることがいいと思います。
私は、掃除や整理整頓、読書、モノ作り(工作など)を集中してするとスッキリします。
体を温める
お風呂に入ったり運動をしたりして体を温めることでリラックスさせる方法です。
熱いコーヒーや紅茶などの飲み物をゆっくりゆっくり時間をかけて味わって飲む、というのも個人的にはとてもおすすめ。
体って温めるとすごくリラックスするんですよ。血流も良くなって本当におすすめです。
お風呂なんて毎日入ってるし!と思わずに、いつもよりゆーっくり入ってみてください。
寝る、脳を休める
起きているとどうしても頭の中でぐるぐると考えがちなHSPさんにとって、寝ることはシンプルですがかなり効果的だと思っています。
寝ることで体も頭も休まるため、思いっきりダラダラしちゃう時間を作ってみてください。
気持ちを紙に書いて吐き出す
モヤモヤしたりツラく悲しい気持ちがある場合は、1度思っていることを全部紙に書いて吐き出す方法がおすすめです。
人に話そうとすると気疲れしやすいHSPさんの場合、紙に自分の心の内を殴り書きでも何でもいいので書き出すと気持ちの整理がしやすくなります。
私は小学生の頃からこの方法を愛用しています。
HSPの私が周囲にわかってもらいたいこと3つ
HSPの私が周囲の人にわかってもらえたら嬉しいなと思うことをまとめてみました。
- 否定しないでほしい
- 繊細で敏感なことに罪悪感や劣等感を感じている
- 本音がなかなか言えないこと
私個人の気持ちのため、全てのHSPの方に当てはまるわけではありません。
ですが、「私と同じ気持ちのHSPさんもいるんじゃないかな?」と思って書いてみることにしました。
わかるわかる!っていう方いるかなぁ?
1.否定しないでほしい
私は「この音がうるさい」「この匂いが臭い」といった思いを、「このくらいの音うるさくないよ」「あなたの鼻が敏感なだけで普通は臭くないよ」と否定されて悲しかったです。
私が「うるさい」「怖い」「不快」と感じた感情を「そう感じるんだね」とただ受け止めてもらえたら、とてもホッとします。
2.繊細で敏感なことに罪悪感や劣等感を感じている
自分が少し周りと違うことで、「小さな音に敏感で気を遣わせてごめんね」「神経質でめんどくさいよね」「もっと鈍感だったら楽なのに」といった、罪悪感や負の感情を持って生きていることがあります。
いつも迷惑かけてごめんね。でも、いつもありがとう。
3.本音がなかなか言えないこと
本当の気持ちを封じ込める傾向があり、なかなか伝えられません。
だから、言葉に出した時はかなり勇気を出したときです。
一生懸命に言葉にしているということをわかってもらえたら、安心して話せる気がするのです。
まとめ
些細な音がストレスになることをなかなか理解してもらえず、生きづらさを感じやすいHSPさん。
でもそれはあなたのせいじゃないし、あなたは何も悪くない。少し人よりも敏感なだけです。
まずは自分の苦手な音についてしっかり理解して、それぞれの音に合った対処法を見つけていきましょう。
焦らずゆっくり、まずは試しやすいものから実験してみてくださいね!
HSPでツラいこともあるけれど、実は「そんなあなただから大好き」と思ってくれている人もいるはずだよ。